ファークライ5の評価レビュー。美しい風景写真を交えながら、本作の魅力をお伝えします。シリーズ初登場の「釣り」要素にも注目!ちょっとした不満点なども。

シリーズ最高峰のグラフィック

舞台はアメリカ、モンタナ州

ファークライシリーズは「ファークライ3」からプレイしていますが、今作の舞台であるモンタナ州ホープカウンティの景観が一番気に入りました。

ゲーム内を散策してみるとリンゴ園やカボチャ畑、湖畔のホテルなど、眺めるだけで楽しいロケーションが次々と見つかります。

その牧歌的な風景はオープンワールドの代表格「GTA5」の北部エリアに通ずるものを感じます。

大自然に囲まれたモンタナ州ホープカウンティ

鮮やかなカボチャ畑(よく見るとかなり巨大!)

一見、のどかな片田舎ですが、凶悪なカルト集団がはびこる危険地帯となっているので油断は禁物。

平和のためにカルト集団撲滅に努めるも、ラジオを聴きながらドライブを楽しむも、風景写真を撮影したり、釣りに興じるのも、プレイヤーの自由です。

警戒態勢のレジスタンス

手軽にスクリーンショット撮影

私のようにスクリーンショットを撮り漁りたいプレイヤーからすると、アイコンなどの画面情報をいかに手軽に「オフ」(非表示)できるかが重要なポイントとなります。

本作では敵をマーキングするために双眼鏡モードが実装されており、そこから簡単に風景のみの画面へ変更できます。※双眼鏡モードで■ボタンを押すと、画面情報(アイコンなど)を全て非表示にできます。

美しい牧場風景だけを簡単に撮影可能!

かなり便利な機能なので、ゲーム内カメラマンにとっては有難いポイントです!

おかげで、美しい風景のスクリーンショットを、どんどん撮りためることができたので、以下でちょっと紹介します。

北部エリアなら針葉樹林が多い山岳地帯、西部エリアは農業が盛んな平野部、東部エリアは森林&湖畔地域と、各エリアに特長を持たせたマップ構成もステキです。

マップ画面もカッコいい

本作はマップ画面が素晴らしいです。

3Dで表現されたマップはグリグリと動かしながら、様々な視点からエリアを確認することができます。

見やすく工夫されたマップ画面

ストレスなくマップ画面を開くクセがつくので、位置関係がすんなりと覚えられ、ストーリーにも入り込みやすくなりました。

この3Dマップは次回作にも継承してほしいです。

パワーアップしたゲームシステム

新要素ガンフォーハイヤー(仲間)

前作、ファークライプライマルでは動物を仲間にできましたが、ファークライ5でも、心強い人間&動物の仲間を雇うことができます。

ガンフォーハイヤー(仲間)を自由に移動させ、攻撃指示することができます。

ゲーム内にはスペシャリストという特別な9人の仲間が存在しており、ミッションをクリアすると一緒に戦ってくれるようになります。

ただし、このスペシャリスト達、少々強力すぎます。。

特にクマのスペシャリスト「チーズバーガー」は重戦車ばりに前線に突撃し、一匹で敵を全滅させるほどの戦闘力があるため、主人公の出番がないことも。

その辺にいるレジスタンス(市民兵)も仲間に加えられるので、バトル難易度を考えると市民兵の仲間ぐらいがちょうど良いように感じました。

市民兵は、外見や攻撃方法(サブマシンガン、弓、RPGなど)、所有スキルも様々なため、気に入った仲間を探す楽しみもあります。

小太りのメガネおじさん「アーロン」がお気に入りキャラ

ヘリ移動時のアーロン氏。合計200キル オーバーの貫録を感じます。(仲間のキル数は自動カウントされ、確認できます)

「リーダーシップ」のパークを取得すれば、最大2名まで仲間を雇うことができるので、独りで戦いたくない寂しがり屋のプレイヤーは、最優先で「リーダーシップ」パークをアンロックしに行きましょう。

かなりの序盤で仲間を二人に増やせます。

たまには釣りで息抜き

シリーズ初となる釣り要素も、カルト教団との戦いの息抜きとして、気に入っているポイントです。釣り上げた魚は売却できるので、金策として活用できる点も高評価です。

水辺であれば、どこでも釣りが楽しめます!

釣りと言えばFF15が印象的で、あちらではかなりの種類の魚を釣ることができました。FF15はルアーや釣竿などの釣り具の種類も豊富でしたね。

正直、ファークライ5で釣れる魚の種類は、FF15と比べると少ないです。

しかし、ビジュアルが非常に優れているので、リアルに再現されたアメリカの片田舎で釣り糸を垂らせば、一気にフィッシングタイムに引き込まれ、戦闘から離れた穏やかな時間を過ごすことができます。

好みの釣りスポットを見つける楽しみも。

個人的には早朝や夕暮れの釣りがおすすめです。太陽の傾斜とともに徐々に変化する水面を眺めれば、戦闘で血に染まった両手も浄化されていくようです。

夜明け直前の川辺でフィッシング

絶妙なマネーバランス

マネーバランスも良く調整されているように感じました。

新しい武器や車両、ファッションアイテムを買おうとすると、お金が「少し足りない」バランスが保てているので、釣りやハンティングで得られる売却アイテムを集める気になります。※魚だけでなくハンティングで得た動物の皮も売却できます。

楽しみながらお金を貯められます

微妙にお金が足りないバランスを保つのは、どのゲームも苦戦するポイントかと思いますので、本作のマネーバランスは、ワクワク感を損なわなず上手く調整されていると感じました。

現実世界でもそうですが、お金が少し足りないぐらいの状況の方が、稼ぐ楽しみと、欲しいものをゲットしたときの喜びを感じられるものですね。

ちょっとした不満点

活かしきれないファッションアイテム

レビューするからには、不満に感じた部分も記載しておきます。

まず、せっかく購入した服が自分自身ではほとんど確認できない点が気になりました。※ファークライ5の視点は 一人称視点 のみ!

例えば釣りに適した帽子やジャケットで、アウトドアファッションを決め込んでも、自分自身ではその姿を確認できないんですよね。。

三人称視点で、オシャレに決めた主人公の釣りシーンを自由に撮影したかったです。

一部、ホラー要素あり

カルト集団に完全洗脳された人間は、ゾンビのように襲ってきます。私は小心者なので、バイオハザードのようなゾンビ系のゲームには手を出さないのですが、一部のシーンでは、ホラーゲームのような展開がありました。(こわかった・・)

カルト幹部フェイスの支配地域では「天使」と呼ばれるヤク漬け信者(ほぼゾンビ)が大量出現

ゲームテーマがカルト集団との戦いなので残酷な表現もあり、ホラーやサイコスリラーが苦手な人は、そのつもりでプレイしたほうが良いと思います。(そもそもZ指定ゲームなので文句は言えないけど・・)

やたらと敵に拘束される主人公。何度も危険な目に合うことに

敵の航空攻撃が強すぎる

敵対するカルト集団は航空戦力も所有する強大な相手です。戦闘ヘリや航空機で空から一方的に攻撃を受ける場面もしばしばあり、何度もミッションをやり直さなければならないことがありました。

中盤以降はこちらの戦闘力も上がるので、航空戦力にもなんとか対抗できるようになるのですが、序盤はキツイものがあります。

ミッションの攻略手順はプレイヤーに任されているので、航空攻撃が厳しいと感じたら、そのミッションは後回しにしましょう。

戦闘ヘリを入手すれば、立場は逆転!

クリア後の感想(ネタバレなし)

最後に衝撃的なエンディングが用意されているので、そちらを楽しみにカルト撲滅を目指してみるのも良いかもしれません。

エンディングに関しては、ネットで議論を呼んでいるようですが、個人的にはアリかなと思います。(ネタバレになるので、詳しく書けないのが歯がゆいですが、、)

ストーリーも大事なポイントの一つとはいえ、とにかく風景や小物の作り込みが素晴らしいので、それだけでも大満足の出来栄えです!

シリーズの中でも一番おすすめできるタイトルに仕上がっているので、ファンはもちろん、シリーズ未経験のプレイヤーも是非、手に取ってみて下さい!

カリスマ教祖が待ってるよ!